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成功と失敗という両者から自由になる

穏やかな春の日曜日。今日は母の日ですね。

母の日には、私はよく娘に手紙をもらっていました。イラストとママ大好きだよのメッセージ。結局親としては、そんな言葉が一番嬉しいです。

今年、娘は20歳になりますが、子育て期間を振り返ってみると、私が使ってきた時間は、ほぼほぼ、生活費の心配や、自分の仕事の成功でした。デザイナーをしていたので、誰かに認められることや感謝してもらえるために、無理な依頼もたくさん受けてきました。自分の体や心をほっぽらかしにした上に、娘にも寂しい思いをたくさんさせたな ーと思います。

そうこうしている間に、精神が疲れていき、なんだかどんどん虚しくなって、大好きだった仕事も、もう嫌だ、やめたい・・・とうつ状態になって、癒しを求めてセラピーを受けるようになり、結局自分自身がセラピストになった、という経緯があります。

本日、本を読んでいてそんな私の心に留まった言葉がありました。

「成功と失敗という両者から自由になることが必要だ。」

私たちはあまりにも自己中心的で、自分の心配事や損得勘定でいっぱいになっているので、観察し、理解するための時間を持っていないのです。この占領は私たちの精神を鈍感にし、疲れさせ、欲求不満で悲しい思いにさせ、今度はその悲しみから私たちは逃避しようと願うのです。自我が活発であるかぎり、結局は疲れ切って鈍感になり、欲求不満にならざるを得なくなります。人々は狂った競争に陥り、自己中心的ゆえの悲しみにさいなまれるのです。この悲しみの奥には根深い不思慮があるのです。思慮深い人、注意深い人は悲しみから自由になるのです。

しなやかに生きるために 若い女性への手紙 (J・クリシュナムルティ著)

私たちって一体何を求めて、なんのために頑張っているのでしょう???

何かよくわからないけれど、心の充足感、満足感を得るために、
何か成功をしなければならない、何か出来るようになければならない、そのために努力しなければならない。

何かよくわからないけれど、心の充足感、満足感を得るために、
誰かに愛されなければならない、認められなければならない、そのために努力しなければならない。

なんのためかよくわからないままに、何か不足したものを埋めようとしていたり、何かを手に入れようと頑張っていたり。「不足している自分」という自己肯定感の低い自分に、足し算しようとすればするほど、人は欲求不満で虚しくなっていくのかもしれません。

なーんにも考えずにぼーっと過ごしてみると、フラットに、自然体に戻る気がして、その時間がとても大切だったことに気づきます。根本の「不足している自分」っていうレッテルを取り払ってあげることが必要だと感じます。

成功を追い求めることから自由になり、成功して一瞬の出来事に一喜することから自由になり、失敗して落ち込むことからも自由になることが必要なのでしょう。

そうすると、心が静かになり、自然と意欲、意図が湧き出し、進むべき方向に進んでいく。

そんな方向転換が大切なんだなぁと、気付かされる読書タイムでした。

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